私がハマーH2に乗り始めて既に5年が過ぎましたが、
今でもハマーH2は大好きです。
現在はハマーH1も増車することになり、基本2台体制ですが、
H2は息子が乗ることになり、新社会人としてH2に乗ってます。
最終製造年も2008年型となり、既に新しい型でも11年落ちになりました。
この2008年型については内装もエンジンも変わったので私はわかりません。
でも2003年~2007年型まではほぼ同じ仕様で大きな違いはありません。
また最近はハマーH2の中古車市場価格もかなり下がりましたので、
逆に高くて手が出なかった人にはチャンス到来といえるでしょう。
そこでこの記事ではこれまで私がハマーH2に乗ってきた中で経験したトラブルや、
今後購入を検討する人に気を付けてチェックした方がいいポイントを紹介します。
Contents
走行距離はチェックしたいが、それだけで安心出来ない
昔は粗悪なアメリカ車を現地でメーターを巻き戻して走行距離を少なくして販売する、
という方法が横行していましたが、最近はCARFAXやAUTOCHECKでアメリカでの履歴を
簡単に個人で調査できるので、過走行車を掴まされるリスクは少しは減ったと言えます。
でも、既に11年~17年も経過した車の履歴は、日本に入ってからは更にわからないと言えます。
日本ではオートオークションがありますが、ここに一度車を出品すると、走行距離の履歴が
残るので、それ以降改ざんするとすぐにわかってしまいます。
でもこんなの、専門業者にかかればどうにでもできるんです。
30000キロ走行でオークションから業者が買い付けて、買ったオーナーがまた売却すれば、
購入者が業者の場合はメーターを巻いて60000キロ走ったのを40000キロにしてもわからないです。
とにかく日本は走行距離にこだわる人が多いので、余計にそうしないと売れないからですね。
ですから私は走行距離も大事ですが、現車のコンディションで判断するのが一番いいと思います。
30000キロしか走ってないといっても、長年放置されてたからか、週末だけ乗ってたからかでも
コンディションは全然違ってきますから。
それと市場を見るといつも思うことですが、大抵ハマーH2の走行距離は3万キロ~7万キロの間です。
でもそんなに都合良く似通った走行距離の車が全国にあるのでしょうか?
ですから古い車に関しては私は走行距離云々よりも、コンディションが大事だと言いたいのです。
整備記録が残ってる車は安心できる
アメリカ車に限らず国産車も同じですが、できるだけ整備記録が残ってる車がいいと思います。
これまでどんな整備をしてきたか、どこを修理、交換しているかは、経年車であれば特に大事です。
特にハマーH2は経年劣化で故障する箇所がある程度わかってるので、そこを交換してるかどうか、
それだけでも今後の整備費用が大きく変わりますから。
別に複数オーナーでも構わないのですが、できるだけこれまで整備した記録や修理記録がある車両が
望ましいですね。
ハマーH2特有のウィークポイントと対策しているかどうか
ハマーH2はならではのウィークポイントがあって、そこを対処したかどうかは今後の
維持費に大きく左右されるので注意しておきたいところです。
私がこれまで経験、人から聞いたトラブルを上げると、
①エアコンの温度調整が出来なくなる(運転席、助手席、リヤ側共)
これはハマーH2はデュアルエアコンが採用されている為に故障の時は
片方、もしくは両方が温度調整出来なくなったりします。
具体的な症例と修理状況は、下記に詳しく書いてます。
車を購入されるなら、できれば真冬は避けてエアコンの動きが
確認可能な時期にエアコン稼働状況を確認してみてほしいです。
②ルーフマーカー、サンルーフからの雨漏れ
これは私のハマーH2では経験していないトラブルですが、
結構よく聞く話です。
ルーフマーカーを取り外すとボディとの密着部にウレタン樹脂のようなモノが
付いてますが、経年劣化でヘタってきて漏れ出すようです。
これについては国内で対策品が出ています。
ホットワイヤードさんのブログから↓
HUMMER H2 ハマーのルーフマーカーからの雨漏り,防水対策
③ワイパーモーターが漏水でお亡くなりになる
これも私のH2では経験してないですが、ボンネットのフロントガラス側に、
エアを取り込むスリットがあるのですが、その真下にワイパーモーターユニットがあり、
雨でだんだんとモーター内に水が浸入し、動かなくなったり、
勝手に動いて止まらなくなったりするようです。
対策としては、スリット部分の裏側にプラ板を付けて水の浸入を防ぐことが
効果的で、私のH2も対策しています。
以下は修理工場さんのブログですが、詳しく書かれてます。
ハマーH2 ワイパー故障 フロント・リヤワイパー水止まらない ワイパー止まらない
④ATのシフトがある日突然出来なくなる
これもハマーH2には定番の修理で、私も、というか、
正確には私の息子が体験したトラブルです。
これについてはシフトワイヤーを固定する樹脂キャップが破損し、
ワイヤーの連結部が外れてしまう為に起こります。
これについての詳しい記事は以下に書いてます。
⑤バッテリーが上がってしまう
ハマーH2は結構電装系が弱いのか、バッテリー上がりも多々あります。
毎日乗るなら問題ないと思いますが、このような車を通勤で使う人が
日本にどれくらいいるでしょうか・・・
多分週末しか乗らない、私みたいなオーナーが多いはずです。
バッテリーについては過去に交換してますので、以下を参考にしてください。
*最近、何故か79-6MFのバッテリーが高くなってます。
⑥電動ドアミラーの格納・開閉が効かなくなる
これは過去に運転席側のドアミラーが故障し、電動スイッチでの開閉が
出来なくなりました。
このドアミラーですが、2006年型からはデザインも一新されており、
格納出来ないトラブルも対策されているミラーのようです。
でもこのミラーは高額ですので、おいそれと交換は躊躇します・・・
私の場合は以前H2に乗ってた友人から使わないドアミラーを譲ってもらったので、
修理工場で分解してもらい、モーターを交換してもらいました。
修理の状況は以下を参考にしてください。
このドアミラーですが、正常作動する場合は絶対に手動で格納しないことです!
これをやると、必ずモーターに負荷が掛かって壊れますから。
⑦エンジンチェックランプが点灯する
これは現在進行形のトラブルですが、過去のトラブルでは修理完了しています。
今回のは恐らく修理工場がコンピュータでリセットしていないからだと思います。
このランプが点灯したからといって、即深刻なトラブルになるわけではありません。
ですから結構点灯したままで放置してるケースがありますが、
法改正でこのチェックランプが点灯した状態では車検に通らなくなってますので、
速やかに修理する必要があります。
このトラブルについては以下に書いてますので参考にしてください。
⑧リアがエアサスの車両はある日突然後ろ下がりになってしまう
これについては私は経験ありませんが、エアサスポンプを交換するか、
思い切ってスプリングに交換してしまうという手もあります。
おわりに
長々と書いてしまいましたが、ハマーH2で経験したトラブルや今後購入される方が、
どんな所に注意すれば良いかを私なりの経験から書いてみました。
こうして書いてみると、なんだか故障ばかりしてるイメージですが・・・
でもハマーH2は最初に書いたように既に製造中止されてからかなりの年数が経ってますし、
いろいろと不具合が出るのは仕方が無いことです。
でもアメリカ車の場合は車種ごとにウィークポイントがある場合が多くて、
そこさえ抑えておけば快適に乗れるといえます。
どんな車でも乗りっぱなしで何年もそのままではいずれ時限爆弾が炸裂しますし、
車検での点検は所詮車検整備項目に沿った点検整備だけなのです。
車は大体どれくらいの距離を走れば、どこを交換して欲しいとか、
何年経てばここを交換してください、とかマニュアルには書いてあります。
ですから大好きな愛車と長く付き合うにはそれなりの手間が掛かる、
ということを念頭に置いて愛車探しをしてほしいです。
走行距離が少ない、内外装が綺麗、それだけで車を買うのは危険ですよ。
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