今年3月納車から今までの所は大きなトラブルも無い我がハマーH1ですが、
経年輸入車の場合は特に、乗りっぱなしではいつトラブルが
発生するかわからないので、常にメンテと点検は怠れません。
それと維持していく上で重要な事は、DIY作業出来る事はやる、ということ。
湯水のごとく資金を投入できるなら別に構わないですが、私のような清貧者であれば
そうはいかないのと、近くに診てくれる修理工場が無いならなおさらです。
今回は私がフロントガラス廻りのボルトをステンレス化に挑戦したことと、
トランスファー部品の交換作業をしたので紹介します。
Contents
まずはフロントガラス固定方法から調査
作業に辺り、まず参考にさせて頂いたのは、九州のオーナーのブログ記事です。
それとハマーオーナーにはおなじみの、ハマーオーナーズクラブジャパンです。
あとはアメリカのサービスマニュアルとパーツリストが必要です。
今回は、フロントガラス廻りのうち、下端押えのボルトを交換しました。
上記はサービスマニュアルですが、図番の41が下端押えになり、これを留めてるボルトが44,
そして受け側は42,これがカシメナットなんです。
古いボルトですが、取り外す過程で大抵折れてしまいます。ここには8本ボルト留めしてますが、
結局7本が折れ込みました。
ピンボケですいません・・・・
こうなるとカシメナット自体を取り外して新たに取付る必要がありますので、
先にナッターリベッターという工具と、カシメナット(ブラインドナット)も購入しました。
これがナッターリベッターです。0.4諭吉くらいでした。リベット取付も出来ます。
この際、ボルトはステンレスのM5×30ミリに変更しました。当初規格はユニファイ規格ボルトです。
外したボルトですが、
途中で折れてしまいました。ハマーは戦争中に修理する時、誰でもすぐに交換可能なように、
外部はボルト固定になっています。でも経年劣化で錆びて逆に外れなくなるという・・・
工具揃えてイザ、取替作業
まずは折れたボルトとカシメナットをプラスドライバーとハンマーで上から叩いて抜きました。
はい、ボディ側には穴が開いてますね。ここに新たにカシメナット(ブラインドナット)を取付ます。
ブラインドナットって何?て方のために、詳しい記事が載ってるサイトがありますので載せておきます。
さて、後はナッターリベッターにブラインドナットをセットして、ボディにかしめるだけです。
結構力が必要な作業ではありますが、DIYで可能な作業です。
はい、ブラインドナットを取付できました。
後は元通りに押え金物を取付てからボルトで締め込んで行きます。
これが押え材です。かなり塗装も褪せてきたので再塗装したいですが、
それはまた後日のおたのしみ(^^)
無事に取付できました。あとはフロントガラスの上側と両サイドもありますが、
ここはナットが内部に固定なのでボルトが折れ込んだら逆タップで抜いて、又はタップ立て直しと
いう作業になります。これはまたいずれ気が向けばやります・・・
トランスファー回転防止ワイヤーが切れかかってる?
お次はボディ下なんですが、寝板で下回りを何気なく点検していると、
んん?
トランスファーの横にあるワイヤーが、切れかかっている?
そもそもこのワイヤー、何の為についてるのか?
わからないのでハマーオーナーズクラブの事務局長、I氏にメールで聞きました。
すると、トランスファー回転防止のワイヤー、とのこと。
切れかかってるということは、それだけ仕事してるという事なので、交換することにしました。
これがまたなんとも高い!こんなワイヤー付き金具が2諭吉近くします。
見た感じ作れそうな気がしますが、基本純正品が一番信頼できるのでオーダー。
特にハマーH1は、軍用車両ベースなので足回りの部品は強度の高いモノが使用されてる
ケースがあり、純正品を使うのが安心です。
取付はボルト3箇所外すだけ、でもそれが難航しました
到着したワイヤー金具がこちらです。
脱着はボルト3箇所外して交換するだけですが、このボルトに難航しました。
まず古い車特有のボルトの固着と、ワイヤーの中に付いてる金具を固定するボルトナットは
更に工具が使いにくい場所で難航しました。
結局交換に1時間以上費やしました・・・
無事に取り付きました。
外したワイヤー金具は、
あとちょっとで切れる状態でした。
ちなみに九州オーナーのハマーは全くワイヤーに異常無しとのことで、個体差がありますね。
おわりに
今回はフロントガラス廻りのボルトステンレス化、下回りのトランスファー回転防止ワイヤー交換を
紹介しました。
私がここで紹介する作業は、勇気をもって一歩踏み出せば誰でも作業可能だと思います。
ハマーH1という特殊な車両を維持するためには、
修理工場任せだけでは限界があります。
特に地方のオーナーは、ちょっとした修理や整備すら断られる事が多いと聞きます。
また地方やアメ車を修理する工場で診てもらい、修理のはずが壊してしまい、
結局関東の専門店に高い陸送費を掛けて持ち込む、というケースが多々あるようです。
ですから自分で修理可能なことなら挑戦してみるのもひとつの方法と思います。
但し、必ず事前にサービスマニュアルは購入しておいてください。
今後も自分で対処できた修理や整備は、紹介していきたいと思います。
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