さてさて、前回、前々回の記事でハマーのエンジンカバー外して、
序でにエアコンユニット一部外してブロアーモーターを交換した事を
書きました。過去記事はこちら↓
長期休暇を利用してハマーH1のエンジンカバーを開けてみたら、地獄でした・・・
ハマー購入時からずっと不便に感じてたエアコンの温度調整が出来ない状態の
エアコンコントローラーを修理することに。
それまで冬のヒーター時も車内で調節も出来ず、真夏もボンネットを開けて
手動で電磁弁のバキュームホースを差し替えて冷房になるようにしたりと、
不便でしたので・・・
では早速どうぞ。
Contents
まずはエアコンコントローラー外して焼けた抵抗を確認
車のエアコンは冷房と暖房が出来ますけど、温度調整はどのようにしてやってるのか。
はい、青と赤の色分けしたレバーをどちらかに回すことで調整しますよね。
ハマーの場合は、
写真真ん中にあるレバーを青と赤のどちらかに回して温度調整します。
これは、赤である暖房側に回すことで温水が回って噴き出す風の温度調整をする仕組み。
つまりは青一杯に回すとヒーターバルブが閉じて温水が回らなくなる。
これで最冷になるんですね。真夏は皆さんこちらに回して使ってますよね。
これが私のハマーは最初から壊れてて、どっちに回しても暖房とか・・・
真夏なんて地獄です、冷房と暖房を同時にやってるんですから、ちっとも涼しくならん!
私が乗る96年と97年までのハマーにこのコントローラーが使われてますけど、
このレバーでの調整が出来なくなって壊れてるハマーが多いんだそうです。
その修理方法については、http://www.hummer-club.jp/の2006.6.2のエッセイに
でています。
そこで私もこのエッセイを参考に修理にトライしたわけです。
まずはコントローラーを外してから基板を取り外しました。
写真右上が基板になります。ビスを外してコネクターを全て抜くと外れました。
基板の抵抗を見ると焼け焦げてた!
基板を見ると、抵抗の焼けた痕跡が発見できました。
この抵抗が焼けてました。
基板から抵抗を外したら、真っ黒け!!
こりゃあ、駄目ですな・・・
外した抵抗を確認したけど、駄目みたいです。
原因としては何らかの大電流が流れたか、熱によって焼けたかでしょうけど、
これが原因で電気信号が送れなくなり、温度調整も出来なくなってたんです。
因みにこの温度調整レバーはボンネット内のエンジン側にある温水バルブのレバーを
電磁弁によってコントロールし、バルブを開くか閉じるかします。
写真中央にある黒い樹脂のカップ状のパーツが温水バルブで、下に見えるレバーがバルブを
開いたり閉じたりする役目を担ってます。
このレバーが上がってると冷房、下がると暖房になります。
因みに、冒頭で書いた手動で冷房、暖房に切替えるというのは、この温水バルブのカップ頭部に
ある細いホースが電磁弁に繋がってまして、電磁弁に挿してあるエンジン側から来てるバキュームホースを
このバルブのカップ部分に直接挿すことで強制冷房になります。
暖房にする場合はバキュームホースは電磁弁に挿し直しますが、温度調整が出来ないので最暖にしかなりません。
この写真は助手席側にあるエアコンユニットで、指さしてるのがフロントエアコンの
ヒーターコアからの暖気を送ったり遮断したりするフラップを動かすモーターです。
つまり、あのコントローラーのレバーで先のエンジン側のバルブ操作と、
フロントエアコン側のヒーターエアを送ったり閉じたりする役目を同時に作用させる
重要な役目を担ってます。
つまりこのレバーが壊れると、仮にエンジン側の温水バルブを強制的手動で暖房にしても、
フロントエアコンの暖房はモーターが動かないので閉じてたらそのまま、冷風になってしまいます。
だからリアエアコンは暖房になってもフロントは冷風のままとなり、不便この上ないんですよね・・・
焼けた抵抗の代わりにセメント抵抗を取付
さて、焼けた抵抗の代わりに少し容量の大きい抵抗を入れねばなりません。
外した抵抗の数値を読もうとしましたけど、古くて変色してて、焼けもあって不明・・・
いったい何Ωの抵抗を入れたらいいのか、そこはクラブのエッセイにも書いてません。
困ってしまい、こうした電気、機械に詳しい義兄に持ち込んで相談しました。
でも義兄も見たけど元の抵抗が焼けててはっきり抵抗の容量がわからない。
因みに抵抗の容量は、抵抗本体外周に色が4本とか5本書いてあって、
それを見て抵抗カラーコードで判断出来ます。
そこで一般的に車のエアコンで使用する温度スイッチ関係の抵抗がどれくらいの容量なのか、
調べてくれました。
そして調べた結果、0.2Ωくらいで十分ではないか?
とのことで、早速注文です。
検索すると、セメント抵抗で0.22Ωというのがあったのでそれをポチりました。
そしてハンダ付です。
写真では基板から配線でてますけど、仮付け予定でやったんです。
抵抗値が低い場合は付け替えるつもりで。
でもこれでコントローラーに組み込み、車両に付けて作動テストしたら、
きちんと動きました!
で、どうせならもうこのままにした方が次に抵抗焼けても簡単に交換可能だ、
との義兄のアドバイスに従いました。
エッセイでも出来れば熱を持つ基板から離す方が良い、
と書いてましたので、結果オーライです(^^)
動かないよう、両面テープで基板に貼り付けました。
そして車両に取付し、完了です。
きちんと暖房、冷房も切替えできるし、フロントも暖房が来ます、完璧!
終わりに
私の乗る96年と97年までが同じタイプのエアコンユニットで、コントローラーも同じ。
95年以前は又違うんです。
98年以降は全て同じエアコンで、駆動方式もバキュームで、全く違います。
だから今回書いた修理は、該当年式ハマー以外は参考にならないんです。
また、同じ年式でも98年以降のエアコンに交換してあるハマーもあるようです。
一見似たようなコントローラーですが、微妙に違います。
ですから私が載せた写真のコントローラーと同じ場合は参考になると思います。
別に面倒みてくれる修理工場があるなら自分でやらなくていいですけど、
でもこんなコントローラーの抵抗焼け、なんて普通探してもくれないかも・・・
こうした変わった車に乗るには、出来る事は自分で勉強してやらないと、
どうにもならなくなりますから(^^)
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