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建設業の「闇」をプチ暴露。業界歴35年の私が思う現場管理の現実と課題

      2020/12/06

私は建設業の工事管理を業務としている。

 

経験年数も、もうかれこれ35年を過ぎてしまった。

 

定年を意識する年代ですけど、正直この業界は酷いもんだ。

 

働き方改革とかでやれもっと休めとか、

有給使えとか、会社を挙げて旗振りしてるけど、現実はどうか。

 

この業界の現実と今後休みを増やす為にどうすべきか、私の考えを書いてみる。

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工期次第で休みも変わってしまう現実

 

昔、この業界で働き出した頃は、いきなり日曜日仕事、

とか上司に言われて、出勤していた。

 

現場監督とは名ばかりの駒使いで、職人の手元やらされたり。

 

今はそんなことは無くなったけど、それは過酷だった。

 

しかも日曜日出たからといって、代休も無し。

 

その頃は意味がわからんかったけど、今はよくわかる。

 

要するに工期の問題で、遅れを取り戻す為にやってたわけだ。

 

大きなマンションやビルの建設なら、規模によるが1年以上掛かることも

ざらにある。

 

でも長いようで実は工期はそれほど余裕がある事が少ない。

 

例えば雨が続けば外仕事は出来ない時が多々あり、そのぶん遅れる。

遅れを取り戻すには休み返上でやれ、という訳だ。

 

工期がたっぷりあるとそんな心配は無いけど、逆に請負金額や経費(人件費)に

大きく響くから、長ければいいというモノではない。

 

それと厳しい工期とわかってて受注する場合もある。

 

仕事が無ければ取るしかないんです。給料払わないと行けないんですから。

そんな現場に当たればもう最悪ですね。

 

現場所長によっても休みが取れるか否かが左右される現実

 

これも大きな問題だけど、特に中小企業や零細建設会社の場合、その現場に配属された

上司、つまり現場所長(現場代理人)の手腕や考え方でも休みの量が左右される。

 

工事現場の現場監督という仕事は特殊で、ひとたびその現場に配属されると、

 

終わるまでその現場社員と仕事をやるわけで、

現場所長の考えが即その現場の考えとなって工程や日々の業務にも影響が出るわけで。

 

例えば現場員が所長含めて2名の現場なら、部下の社員は所長に伺いを立てて休みの

予定を入れるけど、その所長が休まない所長ならどうなるか。

 

毎週休みも出勤してる現場所長。

 

それを尻目に、部下は休めると思います?

 

休みにくいですよ。

 

実際そんな現場もあるんです。

 

だからその所長の現場に配属されるとわかると、もう諦めるしか無いんだそうな・・・

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職人の都合で休みが取れなくなる場合がある現実

それと厄介なのが、職人の都合で日曜日や祝日に作業せざるを得ないケース。

 

いくら工程組んでても、思い通りにいかないことばかりなのが工事現場。

 

特に下請業者は、更に孫請業者とか抱えて工事をやってるわけで。

 

例えば工程で何日までに業者Aの仕事を終わらせて、翌日から業者Bの仕事が入る予定なら、

約束の日までに業者Aの作業を終えなければならんのですけど、

 

業者Aの下請がどうしても土曜日まで行けないから、日曜日に出来ないか、と持ち掛けるわけ。

 

ここで現場側が譲歩すれば、はい、日曜出勤確定!!

 

そんなの土曜日までに人を入れて終わらせろ!

 

はい、ごもっとも。

 

でもね、これが言えない優しい現場所長もいたりするんですわ。

 

それと仮に言えても、本当に人がいない状況というのが建設業はあるので、

やらせないとどうしようもない、

 

後が無い、

 

そんな時も多々あるんです。

 

そうなると出るしか無いんですよ。

 

それと職人側の勝手な都合でそういうお願いしてくることも多々ある。

 

だから私の場合は即答せず、何とかしろ、とまずは言いますけどね。

だって、そこで譲歩すれば業者は楽でも俺はしんどいんだから。

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こんな現実知ってるから求人も来ません

 

昔は何も知らずに就職して、こんなものかと思い、

取りあえずせっかく就職したんだから3年は頑張ってみろとか、

 

無責任な励ましがあったりで続ける人もいたんだろうけど、

これだけ情報社会になってるんだから、建設業がブラックなのは周知の事になった。

 

だから求人出しても来ませんよ。

 

ましてや大学出なんて絶対来ませんわ。

 

残業当たり前、休みも少ない、現場によってプライベートも左右されるし。

 

突貫工事の現場なんて配属された日には、1ヶ月ぶっ通しで仕事なんてことも。

 

そんな所に就職するわけ無い。

 

しかもそれなりにスキルも能力も必要な仕事なんで、

誰でも出来るという仕事でも無いんですわ。

 

今建設業界では、とっくに定年過ぎた人が未だに現場持たされてる話を聞きます。

 

70歳で現場責任者で、一人で現場を見ているとか。

 

建設業は無くなる仕事では無いけど、人材は入らないのが現実ですわ。

 

終わりに

ほんとはこんな現実、書きたくも無かった。

 

でもね、これからの建設業を考えるとほんとに大変なんです。

 

以前自治会役員してたとき、土曜日の行事は仕事で行けないというと、

何で?土曜日休み違うの?

 

仕事するの?

 

と不思議そうに言われたことがあります。

 

土日お休みの仕事してる人から見ると、不思議な業界でしょう。

 

今の若い人らは、建築系の大学や専門学校出ても、

就きたい仕事はおしなべて同じです。

 

ハウスメーカーの設計がしたいとか、

デザイン系ですな。

 

そらそうでしょう、その方がいいと思います。

 

建設業でも大手はその辺りはかなり改善されてると聞きますけど、

我々みたいな中小企業や零細企業には夢の又夢です。

 

まずは公共工事で土日休みの工期設定する工事を地方にもどんどん

増やして欲しいものです。

要するに、休まざるを得ない工程の工事を発注してもらうということです。

 

でないと、改革なんて進みませんよ。

この業界の休日出勤の現状については過去にも書いてますので、

合わせて読んでみてください。

http://hummer2005.oops.jp/587.html

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