現場管理担当者の自殺に思う事 建設業の福利厚生改善できるのか? Ⅰ

   

今年新国立競技場の地盤改良工事担当者が自殺した、

というニュースを見て、やるせない気分になった。

建設業は昔からこのような暗部を抱えてきた業界だからだ。

大手企業に限らず、中小企業も同じだ。

これからを担う若手が絶望して自殺するようではこの業界に

未来はない。

私も建設業であり、現場管理業務を担ってる。

今日も祝日なのに、仕事に出てる。(ブログ書いてるけど)

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建設業は特殊な業界だ

建設業は世間にはどんな業界に映るんだろう。

・危険

・汚い

・きつい

これは以前から言われてきたこと。

でもこれ以上に我々建設業者を締め付けるのは、

工事請負契約書

というもの。

この契約書には約款という書類を添付している。

この約款には建設中や引き渡し後の細かい決め事が

書かれていて、建設業者はこれらに拘束されてるわけだ。

まあ建設業に限らず、どんな業界も納期を守る、

という大事な文面が書かれてるので、これがないと何でもあり、

やったもの勝ちになるのでそうならない為にも必要だ。

でも、契約書に書かれることで一番請負業者が大切なこと、

それは、工期だ。

いつから着手して、いつまでに完成させる、という日付が書きこまれる。

そして工事完成日から引き渡しまでの日付。

これを守らないと違約金が発生するので何が何でも守るべきことになる。

 

じゃあ、最初に契約書を交わす際にお互い話し合って余裕を持って工期設定

すればいいのでは、

というのはこの業界を知らない人が思うこと。

だいたい、契約前にまずは見積もりをすることになるわけで、

その時には現場説明書という書類と図面をもらって、

説明を受けてから見積もりすることになる。

この現場説明書には既に工期が書かれてあって、その工期を踏まえた

上での見積書提出となるわけだ。

つまり、工期を見た時点で、

ああ、これはうちの会社では到底無理だな、人もいないしな、

となれば、見積もり自体を辞退するケースも出てくる。

でも見積書を提出した時点ではもうこの工期内で完成させますよ、

と暗に認めたことになってしまうわけだ。

これでよほどのことが無い限りは工期内に完成させることになる。

そうなると雨だろうが休日だろうが関係なしに間に合わせろ、となる。

ここに建設業界の根本的な問題がある。

工事請負契約書という文字を良く見てほしい。

請負、つまり請けて負ける、と書く。

契約時点で既に負けてるということだ。

工期優先で個人のプライベートや労働環境は二の次に

さて、契約後に実際に工事に着手するまでにいろいろと準備すべきことがある。

ざっと書いてみると、

1.着手前に提出する書類や官公庁への届出書類作成提出等

2.現場確認のうえ総合仮設計画図を作成して仮設工事の準備

3.施工図を作成させ、打ち合わせを重ねる。

4.着工

書いてみると簡単に見えるけど、なかなかどうしてこれが大変。

ある程度の規模の工事だと現場に配属する社員も複数になるので

分担作業も可能、でも1億円未満の工事は一人で全てをやらねばならない。

特に工期の無い現場などは最初から最後まで大変な日々が続く。

こうなると自分のプライベートや労働環境は二の次で、

まずは工程に載せていくまでの段取りや書類作成に日々追われていく。

こんな環境なので時には日曜日も作業したりする。

週休2日なんて夢の又夢。

祝日なんて休んでる暇があるなら少しでも仕事を前に進めよう、となる。

毎日夜遅くまで仕事して帰宅し、早朝から現場に詰める日々が続くのだ。

もちろん、比較的楽に工事が進められるような現場もある。

でもそんな現場に当ればラッキー、くらいの感覚だ。

それと更に深刻なのは天気と職人、下請負業者との関係だ。

続く・・・

 

 

 

 

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